SNSにトラブル動画をアップロードする心理とリスク

はじめに

昨今SNSでよく煽られた動画や、トラブルの動画を一方的にアップロードし、物議を醸したり、さらなるトラブルに巻き込まれている様子を多く見かけるようになりました。
結論として、私はSNSに動画をアップロードする行為自体も立派な迷惑行為であり、肖像権の侵害なども含めて非常に卑怯なやり方だなと考えています。

動画として記録することは正しいこと

何かしらトラブルに巻き込まれた際に、動画であったり写真として記録することは非常に重要なことであり、行動だと考えています。
なぜなら、警察に被害届を出す際に自身の記憶と違った情報を渡してしまったり、車のトラブルであれば相手方のナンバーを忘れてしまうような事態を避けられるからです。

ただ、昨今のSNS界隈を見ていると、自身の一方的な意見とともにそういった動画を公開している人が多くいることに懸念感と卑怯な手口だと感じてしまいます。

喧嘩両成敗

喧嘩両成敗といった言葉の示す通り、喧嘩やトラブルがあった場合必ず仲介者であったり部外者は両者の意見を聞くべきだと考えています。
その結果どちらかが原因を作っていたことも判明しますし、なぜ両者間でのトラブルまでに発展したのかも客観的に分析できます。

加えて、それぞれの言い分を聞くことがフェアでありますし、片方の意見だけ聞いて決めつけることほど愚かなことはないと考えています。

両者にはそれぞれ理由があり、両者ともそれぞれ違う人間故に感性も違います。

場合によっては喧嘩両成敗の文字のごとくどちらも処罰される必要がある結果にもなり得ます。

SNSにアップするのは自己満足と承認欲求でしかない

例えば、自分の家族が失踪しています、車が盗難されましたといった自身の問題と深く繋がりがあるものに対しては、SNSを活用するべきだと考えます。
ただ、「こいつに煽られた、場所特定して懲らしめてやろう」のようなコンテンツは「だからトラブルに発展したのでは?」と思わざるを得ません。

SNSには偏りがありますし、そのようなコンテンツをゴシップネタと同様に娯楽として扱う人々も多いです。

そのような空間に投稿することにより負うリスクは非常に高いと感じます。故にそういったコンテンツを軽々しくインターネットといった空間に共有するのはやはりリテラシーであったり、学の欠落を感じざるを得ません。

正しい送信先に正しく届ける

万が一トラブルになり動画を取った際は、警察に相談をするのが最適です。
また、裁判沙汰にしたいのであれば、きちんと保管するべきです。

SNSに投稿することに、肖像権で訴えられますし、そもそもなぜ現場で警察官を呼ばなかったのか?呼べなかったのなら、すぐに警察署に向かうべきです。
警察は機能していないというのであれば、きちんと説明すべきことを整理し、自分はどうしたいのかを明確にするべきです。

ただ謝罪がほしいでは全く意味がないです。

公的機関を活用し、必要に応じて相談の結果弁護士さんに共有することで、トラブルによって負ってしまった傷、破損、被害を回収しましょう。

安易にSNSに共有することは、つまりあなたがトラブルの原因ですよと私は感じてしまうことが多いです。
適切にスマートに感情に流されるような行動は自戒の意も込めて慎みたいと思います。